-1545 日ですよ。

金環日食について

日食を楽しもう

「2012年5月21日の金環日食」和歌山県で見ることが出来ました。

私は、和歌山県まで出かけました。しかし前日の夕方には大粒の雨が降り始めて、天気予報でも「日食は望めそうにない」との情報が流れました。雨の降りしきる中で一晩、そこに留まりました。朝になると驚いたことに、すっかり雲までがどこへやら。すっかり青空になり驚くばかりの快晴になってくれました。

場所は、道の駅の「紀の川万葉の里」でした。東西に紀ノ川が流れ、東はすっかり視界が開けていたので、早朝から朝日が眩しく、最高のロケーションでした(はっきり言って穴場だったかな)。欠け始めの頃、一時雲がかかりましたが、その後は全く雲のない快晴で観測することが出来て、とてもいい金環日食を見ることが出来たのです。撮影機材はコンデジでショボイですが、なんとか金環日食を写真にも収めることが出来たので、 フォトのページ で公開します。

注:フォトのページで表示が変な場合は、再読み込みで直る場合があります。やってみてください。

「2012年6月6日 金星の日面通過」確認できましたか?

6月6日は、昼迄とてもいい日和だったのですが、昼過ぎた頃から雲に覆われてしまい、最後まで確認することができませんでした。おまけに時間が長い上に、昼時は真上に太陽があるためカメラでの撮影が非常に大変で、昼頃には集中が切れてしまいました(雲に隠れてくれたので、ホッとしたのは事実です)。

当日は、朝からラジオのパーソナリティが「日食メガネで見よう」なんて呼びかけたものだから、みんなその気になって、でも結局肉眼で見るのは辛かったようです。理由は「金星が小さすぎる」からね。もう少し大きければ見えたのかな。でも実際は、リスナーから「見えない」という苦情が多く寄せられたらしい。

なんとか撮った写真を、見やすい大きさにトリミングしたので公開します。撮影間隔もバラバラで、撮りやすい位置に移動しながらだったので、いい写真では有りません。その辺りをご承知の上で御覧ください。また、当初このサイトで紹介したように、「10時辺りから2時の方向へ通り抜ける。」という形では有りませんので、その辺りもご確認ください。

実は「日食」を見ることはとても危険です

小学校の頃、理科で太陽の勉強があり、「虫眼鏡を使って太陽の熱を集めて、黒く塗った紙を太陽光で焼く」という実験をしたことを思い出します。焦点を合わせるために真っ白く光った眩しい中心を見続けると、その後しばらくの間、眼の焦点の部分がよく見えなくなった。しばらくすると眼は回復するので、特に問題にしなかったけれど、今思えば非常に危険な行為でしたね。その実験を最近では、おそらく「直接見てはダメ。」と言うことになっていると思うけれど。

2009年7月22日にあった日食でも、テレビや新聞で日食の見方について注意を喚起していた。昔、ガラスにススを付けて見るというのは、私の小学校の頃は「OK」だった。色の濃い下敷きを使って見るというのも、当時は普通にやっていたことです。常識はどんどん変るものですね。滅多にない日食の機会ですが、皆さん気をつけて楽しみましょう。

「やってはダメ」リスト

ではダメリストを紹介します。くれぐれもこんな方法を使って、太陽を見ることはやめましょう。

  1. 直接見る。(ダメです)
  2. 濃い色の下敷きで見る。(ダメです)
  3. サングラスで見る。(ダメです)
  4. カメラ用のNDフィルターで見る。(ダメです)
  5. カラーフィルムの観光した部分で見る。(ダメです)
  6. 色の濃い包装袋で見る。(ダメです)
  7. ススを付けたガラスで見る。(ダメです)
  8. 双眼鏡、望遠鏡で見る。(これが最悪です)
  9. 日食メガネを使い双眼鏡、望遠鏡で見る。(絶対にダメです)

という訳で、昔やった覚えのある見方は全てアウトです。「日食メガネ」を使ったとしても連続使用は長くても3分までとのこと。その後は30秒くらい目を休める必要があると言われています。リストの9番は、「これならいいかな」と考えがちですが、絶対にダメです。くれぐれも気をつけて大切な眼を守りましょう。

太陽を見ると眼の奥の網膜の細胞を傷つけて「日食網膜症」になると言います。1912年のドイツでの皆既日食では約3,500人の患者が発生し、前回の日食でも、1万人近くがこの日食網膜症になる恐れがあると予測されていました。
症状は、視野の中心に黒い斑点が現れたり、物が歪んで見えるということです。多くの人は自然に一週間ほどで回復するようですが、長くその症状が続く重症例もあるらしいですよ。その上、この日食網膜症には、有効な治療法がないというので予防がとても大切ですね。

「日食メガネ」無しで楽しむ方法

日食メガネが無ければ日食を見ることは出来ないのかといえば、答は「NO」です。直接見ることは出来ませんが、「ピンホール」を使えば、太陽がどのような状態にあるのか確認できます。

  1. 木漏れ日の形が欠けた太陽と同じ形になるで、それを見る。
  2. うちわにピンホールを開けて、白い紙に投影してみる。
  3. ポテトチップスなどの筒の底にピンホールを開けて、白い紙に投影する。筒は長いほうが、見える画像は大きくなるようだ。
  4. 手鏡に直径1cm程の円を開けた紙で覆い、その反射光を日陰の壁へ反射して見る。

こんな感じでしょうか。ピンホールや木漏れ日からの太陽像を写すために、スケッチブックなどを用意しておくと完璧です。

INFORMATION
2012-05-23
当日の写真を公開
2012-05-14
「金環日食について」サイト作成
ページのトップへ戻る